ハイスペックモデルからミドルレンジモデルまで幅広いSIMフリースマホを展開していて人気の「ZenFone 3」シリーズから大容量のバッテリーを搭載した「ZenFone Max」の後継機となる「ZenFone 3 Max」が2万円を切る価格でコスパの高いスマホになっています。
NTTレゾナントが運営するgoo SimSellerで販売されている低価格ながら必要なスペックを備えた国産ブランド「gooのスマホ」から発売された約2万円の新モデル「g07」もDSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応するなどコスパの高い端末になっています。
「ZenFone 3 Max」「g07(グーマルナナ)」スペック比較
まずは基本的なスペックを比較します。
ほぼ同時期に発売されていますが、「g07」のみ最新版Android7.0へのアップデート保証が付いています。
項目 | ZenFone 3 Max (ZC520TL) |
g07 (グーマルナナ) |
---|---|---|
OS | Android 6.0 | Android 6.0 (Android 7.0アップデート保証) |
CPU | MediaTek MT6737M(1.25GHz) クアッドコア(4コア) |
MT6750T(1.5GHz×4/1.0GHz×4) オクタコア(8コア) |
メモリ | 2GB LPDDR3 | 3GB LPDDR3 |
ストレージ | eMMC 16GB | eMMC 32GB |
サイズ (高さ×幅×厚さ) |
149.5×73.7×8.55mm | 152×75.6×7.9mm |
重量 | 160g | 約150g |
画面サイズ | 5.2インチ | 5.5インチ |
画面解像度 | 1280×720(HD) IPS液晶 Gorilla Glass 4 |
1920×1080(フルHD) IPS液晶 Dragontrail強化ガラス |
バッテリー容量 | 4100mAh | 3000mAh 急速充電対応 |
外部メモリ | MicroSDカード(最大32GB) | MicroSDカード(最大128GB) |
SIMカード | Dual SIM(nanoSIM/microSIM) nanoSIMスロットはMicroSDと兼用 |
Dual SIM(microSIM/nanoSIM) nanoSIMスロットはMicroSDと兼用 DSDS対応 |
背面カメラ | 1300万画素 | 1300万画素 |
前面カメラ | 500万画素 | 800万画素 |
センサー | ・GPS ・加速度センサ ・近接センサ ・光センサ ・電子コンパス |
・A-GPS/GPS ・Gセンサー(加速度) ・近接センサー ・環境光センサー ・電子コンパス ・ジャイロセンサー |
指紋認証 | ◯ | ◯ |
WiFi | IEEE802.11b/g/n | IEEE802.11 a/b/g/n (2.4GHz / 5Ghz) |
Bluetooth | 4.0 | 4.1 |
カラー | シルバー/ゴールド/グレー | ホワイトパネル/ ブラックパネル |
LTE対応バンド | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/18/19/26/28 TD-LTE:B38/41 ドコモLTEバンドに対応 |
FDD-LTE: B1/3/8/19 ドコモLTEバンドに対応 |
3G(W-CDMA) | B1/2/5/6/8 ドコモ3Gバンドに対応 |
B1/6/8 ドコモ3Gバンドに対応 |
入力ポート | microUSB | USB Type-C |
AnTuTuスコア (総合性能) |
約40,000 比較対象としてミドルレンジの人気スマホのスコア HUAWEI P9 lite:約53,000 ZenFone 3 Laser:約44,000 |
約43,000 |
発売時期 | 2017年1月 | 2016年12月 |
価格はともに19,800円(税抜)ですが、スペックに関して多くの項目で「g07」の方が優れていますね。
総合的な性能を数値化したAnTuTuベンチマークスコアでは、約43,000の「g07」が約40,000の「ZenFone 3 Max」よりも高い性能になっています。
ZenFone 3の廉価版モデル「ZenFone 3 Laser」のスコアが約44,000なので、「g07」は性能的にZenFone 3 Laserとほぼ同等の性能を誇ります。
ZenFone 3 Maxは、バッテリー容量と価格に重点が置かれています。
女性でも比較的操作のしやすい5.2インチのサイズに、4100mAhの大容量のバッテリーを搭載しているのでバッテリーの持ちはかなりいいと思われます。
バンド | ZenFone 3 Max | g07 |
---|---|---|
4G(LTE) Band1 (2.0-2.1GHz帯)/広域エリア |
◯ | ◯ |
4G(LTE) Band3 (1.7-1.8GHz帯)/東名阪エリア中心 |
◯ | ◯ |
4G(LTE) Band19 (800MHz帯)/プラチナバンド |
◯ | ◯ |
4G(LTE) Band21 (1.5GHz帯)/都市圏・地方都市 |
||
4G(LTE) Band28 (700MHz帯)/2015年より開始 |
◯ | |
3G(W-CDMA) Band1 (2.0-2.1GHz帯)/FOMA広域 |
◯ | ◯ |
3G(W-CDMA) Band9 (1.7-1.8GHz帯)/東名阪エリア中心 |
||
3G(W-CDMA) Band 6 (800MHz帯)/FOMAプラス |
◯ | ◯ |
3G(W-CDMA) Band 19 (800MHz帯)/FOMAプラス |
両モデルともに、ドコモの主要バンドはカバーしているのでドコモ系のMVNO(格安SIM)で利用するのに問題はないです。
ZenFone 3 Maxのおすすめポイント
1日中使える大容量バッテリー
ZenFone 3 Maxの最大の特長でもある大容量のバッテリーですが、実は前モデル「ZenFone Max」の5000mAhからはバッテリー容量自体は減っています。
その分スマホ本体が小型化され、フルメタルボディーのスタイリッシュなデザインになり、より万能なモデルに進化しています。
- バッテリー容量
- 4100mAh
- 3G連続待受時間
- 最大30日間
- 3G通話
- 最大20時間
- Wi-Fiウェブブラウジング
- 最大18時間
- 音楽再生
- 最大87時間
モバイルバッテリー代わりにもなるリバースチャージ機能
前モデルからの機能であるリバースチャージ機能も健在です。
大容量のバッテリーを生かして「ZenFone 3 Max」本体がモバイルバッテリーとして、他のスマホやモバイルルーターなども充電できるので、いざという時に非常に助かります。
荷物をあまり持ち歩きたくない人にとっては、モバイルバッテリー代わりに使えるので利便性はかなり高くなります。
バッテリー性能も向上
バッテリー残量が10%の状態から最大36時間の連続待受時間を誇ります。
バッテリーサイズは前モデルから減少していますが、バッテリー性能は向上していますので利便性は非常に高いです。
スタイリッシュなデザインにフルメタルボディー
iPhoneにも少し似た感じのフルメタルボディーで、高級感のあるデザインです。
少しカーブした2.5Dの曲面ディスプレイに側面にも丸みをもたせているため、手にフィットする持ちやすいデザインになっています。
女性や手の小さい方でも操作がしやすいのは大きな要素の一つです。
スピーカーが背面にあるのはマイナス面
ZenFone 3 Maxのスピーカーは背面に設置されているため、テーブルなどに置いて動画や音楽を聴く際に音が遮られていまいます。
音楽を聴く場合は画面を下に向けて置くことで問題なく利用できますが、動画を見る場合は背面をテーブルなどから浮かせることで十分な音量が確保できます。
- 公式サイト
- ASUS公式オンラインショップ
- ZenFone 3 MaxのMVNO(格安SIM)でのセット販売はこちら
- OCN モバイル ONE
- BIGLOBE
- nuro mobile
- IIJmioモバイルサービス
- DMMモバイル
- 楽天モバイル
- イオンモバイル
gooのスマホ「g07(グーマルナナ)」のおすすめポイント
デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)対応
2枚のSIMカードを同時にスタンバイ状態(利用可能状態)にすることができる、デュアルSIMデュアルスタンバイに対応しています。
日本でも「ZenFone 3」や「雷神」など多くのDSDS対応端末が発売され、注目されている機能の一つです。
執筆時点で発売されているDSDS対応スマホは、3万円以上の価格帯になっているので「g07」が日本で発売されているDSDS対応のスマホとしては最安値になります。
DSDSのメリットとしては、プライベートと仕事用でSIMカードを分けたり、通話用とデータ通信用でSIMカード分けたて節約できるなど、これまで2台のケータイを利用して使い分けていた方もDSDS対応であれば1台にまとめることができます。
注意点として、通話用のSIMカードは2枚同時に使用できますが、データ通信専用のSIMカードを2枚同時に使用することはできません。
どちらか片方のSIMカードには、通話が可能なSIMカードを利用する必要があります。
Android 7.0へのアップデートが保証されているミドルハイクラスのスペック
オクタコアCPU、メモリ3GB、ストレージ32GBなど、3万円以上するミドルハイクラスのスマホに近いスペックになっています。
2万円前後のスマホで言えば、クアッドコアCPU、メモリ2GB、ストレージ16GBが平均的なスペックです。
約2万円でこのスペックは、執筆時点で発売されているSIMフリースマホの中では群を抜いてコスパの高いスマホになっています。
多少処理の重たいゲームなども問題なくできるスペックな上に、Android 7.0へのアップデートも保証されているので、2年以上の使用も問題ない息の長いスマホになりそうです。
シンプルなアルミボディーで洗練された印象のデザイン
シンプルなアルミボディーには、2万円前後のスマホに見られるようなチープさは全くありません。
最近はエントリークラスのスマホでもアルミ素材を使用したモデルが増えてきており、上位モデルとの見た目の差があまりなくなってきているので、格安モデルは買い時と言えますね。
耐久性の高い5.5インチのフルHD液晶
5.5インチの液晶に1920×1080解像度のフルHDを搭載しているので、動画や写真の閲覧もきれいな画質で見ることができます。
2万円前後のスマホの場合、「ZenFone 3 Max」がそうであるように1280×720解像度のHD液晶が相場になります。
いかに「g07」のコスパが高いかがわかると思います。
また、液晶にDragontrail強化ガラスを採用することで耐久性の面にも期待が持てます。
- 公式サイト
- goo SimSeller
- g07のMVNO(格安SIM)でのセット販売はこちら
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ハイコスパスマホ「ZenFone 3 Max」「g07(グーマルナナ)」まとめ
バッテリーの「ZenFone 3 Max」とDSDSの「g07(グーマルナナ)」と大きく分類できます。
両モデルともにデザインはアルミ、メタルボディーでチープ感はなく、価格以上の所有感はあると思います。
全体的なスペックは明らかに「g07」の方が高く、バランスの良いモデルと言えます。
方や「ZenFone 3 Max」は、使い易いサイズ感と大容量バッテリーの両方をうまく融合したモデルです。
価格は同じで、両モデルともにコスパの高いモデルですので、自身のライフスタイルにどちらが合っているかと言うところになってきますね。
- この記事で紹介した公式サイト
- goo SimSeller
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