ハイスペックなスマホをコスパ抜群の価格で提供し、人気を不動のものにしたHUAWEIが、新たなフラッグシップモデルとして2016年12月16日に発売したSIMフリースマホ「HUAWEI Mate 9」。
同社のもう一つのフラッグシップモデルである「HUAWEI P9」でも採用されたドイツの老舗カメラメーカー「ライカ」と共同開発したデュアルレンズを搭載した超ハイスペックモデルになっています。
それでいて、競合となる「iPhone7 Plus」より3割ほども安く発売されていますので、恐らく「P9」に続いて大人気モデルになると思われます(一部のショップではすでに売り切れになるほど人気になっています)。
HUAWEI Mate 9のスペックを「P9」「ZenFone 3 Deluxe」と比較
項目 | Mate 9 | P9 | ZenFone 3 Deluxe 5.7インチ(ZS570KL) |
---|---|---|---|
OS | Android 7.0/ EMUI5.0 |
Android 6.0/ EMUI4.1 |
Android 6.0/ ZenUI3.0 |
CPU | Kirin 960 (4×2.4 GHz A73 + 4×1.8 GHz A53) オクタコア(8コア) |
Kirin 955 (4×2.5GHz + 4 x1.8GHz) オクタコア(8コア) |
Snapdragon 820 (2.15GHz x2 + 1.6GHz x2) クアッドコア(4コア) 最上位モデル:Snapdragon 821 (2.4GHz) クアッドコア(4コア) |
RAM | 4GB LPDDR4 | 3GB | 4GB/6GB LPDDR4 |
ストレージ | UFS2.0 64GB | 32GB | UFS2.0 32GB/64GB/256GB |
画面サイズ | 5.9インチ | 5.2インチ | 5.7インチ |
画面解像度 | 1920×1080(フルHD) IPS液晶 Gorilla Glass3 |
1920×1080(フルHD) IPS液晶 Gorilla Glass3 |
1920×1080(フルHD) 有機EL Gorilla Glass4 |
外部メモリ | microSD(最大256GB) | microSD(最大128GB) | microSD(最大2TB) |
背面カメラ | ・1200万画素カラーセンサー+ 2000万画素モノクロセンサー ・開口部F値2.2 ・光学手振れ補正 ・2色フラッシュ ・2倍ハイブリッドズーム ・4-in-1ハイブリッドフォーカス 像面位相差 + コントラスト + レーザー + デプスAF |
・1200万画素×2 ・F値2.2 ・AF ・2色フラッシュ |
・2300万画素 ・F値2.0 ・レーザーAF ・2色LEDフラッシュ |
前面カメラ | 800万画素 (F1.9/AF) |
800万画素 (F2.4/FF/BSI) |
800万画素 (F2.0) |
動画撮影 | 4K動画 | 1080p@60fps | 4K動画 |
サイズ (高さ×幅×厚さ) |
156.9×78.9×7.9mm | 145×70.9×6.95mm | 156.4×77.4×4.2~7.5mm |
重さ | 190g | 144g | 170g |
バッテリー | 4000mAh HUAWEIスーパーチャージ対応 |
3000mAh | 3000mAh クイックチャージ3.0対応 |
Bluetooth | v4.2 with BLE | v4.2 with BLE | v4.2 with BLE |
Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5.0GHz) |
802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5.0GHz) |
802.11 a/b/g/n/ac (2.4/5.0GHz) |
センサー | 加速度 コンパス ジャイロ 環境光 近接 HALL 気圧 |
加速度 コンパス ジャイロスコープ 環境光 近接 HALL |
加速度 電子コンパス 光センサ 磁気 近接 ジャイロスコープ RGB |
GPS | AGPS Glonass Beidou Galileo |
AGPS Glonass Beidou |
Glonass Beidou |
指紋認証 | ◯ | ◯ | ◯ |
NFC | ◯ | × | ◯ |
SIMカード | Dual SIM (NanoSIM×2) |
NanoSIM | Dual SIM (MicroSIM/NanoSIM) |
3G/4GのDSDS | 対応 | 非対応 | 対応 |
LTE(4G)バンド | FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/9/12/ 17/19/20/25/26/28/29 TD-LTE: B38/39/40/41 ドコモLTEバンドに対応 |
FDD-LTE: |
FDD-LTE: B1/2/3/4/5/7/8/12/17/ 18/19/20/26/28/29/30 TD-LTE: B38/39/40/41 ドコモLTEバンドに対応 |
WCDMA(3G)バンド | B1/2/4/5/6/8/19 FOMAプラスエリアに対応 |
B1/2/4/5/6/8/19 FOMAプラスエリアに対応 |
B1/2/4/5/6/8/19 FOMAプラスエリアに対応 |
AnTuTuスコア | 約12万7000 | 約9万6000 | 約13万8000 |
入力端子 | USB Type-C | USB Type-C | USB Type-C(USB3.0) |
カラー | シャンパンゴールド ムーンライトシルバー ブラック |
ミスティックシルバー チタニウムグレー レッド ブルー |
シルバー ゴールド |
格安スマホ業界に旋風を巻き起こしている、HUAWEIの最新フラッグシップだけあって圧倒的に高性能なスペックが見て取れます。
ASUSの「ZenFone 3」シリーズの最上位モデルであり、現行のハイエンドAndroidスマホの中でも図抜けた性能を誇る「ZenFone 3 Deluxe」と比較しても見劣りしないスペックがあり、尚且つ価格は安くなっている、恐ろしいほどコスパ抜群のスマホになっています。
先行発売されていたヨーロッパの価格と比べ、日本での発売価格が2万円以上も安く設定されていることからも、日本でのシェア拡大に力を入れていて、購入後のケアなどを含め安心して購入できるまさに日本人のために存在するようなスマホです。
また上記の表からもわかる通り、「P9」よりもあらゆるスペックが向上していて、特に、ライカ製デュアルレンズカメラは第2世代に進化し、より高品質な写真が気軽に撮れるようになっています。
ただ、デュアルレンズカメラのスマホは欲しいけどここまで高性能なスペックを必要としない人は、価格も安くなってお手軽感もある「HUAWEI P9」がオススメです。
「P9」も今年発売されたばかりのフラッグシップモデルであり、スペック的にも十分すぎるぐらいの高性能ですので。
5.9インチ狭額縁ディスプレイを採用した超コンパクト設計により、5.5インチiPhone7よりもコンパクト
5.9インチサイズのディスプレイとなると、一般的なスマホの使用としては少し大きすぎると感じる方も多いと思います。
モデル | サイズ(高さ×幅×厚さ) |
HUAWEI Mate 9(5.9インチ) | 156.9 x 78.9 x 7.9mm |
---|---|
iPhone7 Plus(5.5インチ) | 158.2 × 77.9× 7.3mm |
ZenFone 3 Deluxe(5.7インチ) | 156.4 × 77.4 × 4.2~7.5mm |
Moto G4 Plus(5.5インチ) | 152.9 × 76.5 × 7.87mm |
実際には、5.5インチのiPhone7 Plusと比較しても、高さで1mm以上小さく、幅で1mm、厚みでわずか0.6mmの誤差しかありません。
さらに人間工学に基づいて設計され、少しラウンドした背面は手に馴染むような持ちやすさがあり、使用感としては5.5インチクラスのスマホと遜色ないでしょう。
超狭額縁ディスプレイを搭載した中国Xiaomi「Mi Mix」に代表されるようなコンパクトな設計ながら画面専有率をあげて画面の大型化を図るモデルは2017年のトレンドの1つになることが予想されます。
第2世代ライカ製デュアルレンズカメラを搭載した圧倒的なカメラ性能
「HUAWEI P9」に初めて搭載されたライカ製デュアルレンズカメラが第2世代として進化しています。
主だった変更ポイントは、デュアルレンズのうちの輪郭・描写などのディテールを表現するモノクロセンサーが、以前の1200万画素から2000万画素に大幅にアップした点が挙げられます。
ハイブリッドズーム
2000万画素の画像を1200万画素に圧縮する「ハイブリッドズーム」機能で、2倍ズームまでの写真の画質の劣化を抑えることができるようになっています。
スマホカメラ機能の向上は著しく進化していますが、「Mate 9」のカメラ性能は、数あるスマホの中でもトップクラスの性能と言っていいと思います。
デュアルレンズの魅力である背景のぼかしもより美しく
デュアルレンズカメラで試したい機能の1つ、背景をぼかした写真にも強さを発揮。
人物や物にピントを合わせて背景をぼかして撮影する際に、対象物に目立たせることはもちろん、さらに写真撮影後に別のポイントにピントを変えることができる「再ピント合わせ」機能を搭載。
これによって、急いで撮って、思い通りに撮れなかった写真なども簡単に自由に理想通りの写真に生まれ変わります。
4-IN-1 ハイブリッド・オートフォーカスによってキレイな写真・4K動画の撮影が簡単に
従来のHUAWEIのデュアルレンズカメラ搭載の「P9」「Honor 8」では、レーザーオートフォーカス・コントラストオートフォーカス・奥行検知の3つのオートフォーカス機能が搭載されていましたが、「Mate 9」ではこれに加えて4つ目となる、イメージセンサーの画素をピント合わせに使用する「像面位相差フォーカス」を搭載。
4つのオートフォーカス(4-IN-1 ハイブリッド・オートフォーカス)により、正確で素早いピント合わせが可能になっています。
さらに、「Mate 9」から可能になった4K動画撮影も、光学手ぶれ補正機能によってブレの少ない高画質な動画を撮影できます。
スマホのストレージを圧迫してしまう大容量の4K動画ですが、動画圧縮規格H.265準拠で、動画ファイルを最大で50%圧縮できるのは、限られたストレージを有効に使用できるので嬉しい機能です。
充電時間20分で1日使用可能4000mAhの大容量バッテリー
「Mate 9」が他のハイスペックスマホと比べて大きく違う点が、大容量のバッテリーです。
前途の通り、5.9インチの大型スマホですが、サイズは5.5インチクラスのスマホと遜色のない大きさです。
その上で、同レベルの性能とサイズの「ZenFone 3 Deluxe」より1000mAhも多い4000mAhのバッテリーを搭載しています。
ちなみに、「iPhone7 Plus」のバッテリー容量は2675mAhです。
フル充電での使用時間の目安は以下になります。
4G Web閲覧 | 最高20時間 |
3G 音声通話 | 最高30時間 |
音楽再生 | 最高105時間 |
ビデオ再生 | 最高20時間 |
※各使用時間は、実際の使用状況などによって異なります。
HUAWEI スーパチャージで高速充電が可能
スマホのCPUチップのシェアで世界一のQualcomm社の高速充電規格である「Quick Charge 3.0」の対抗馬となる、HUAWEI独自の高速充電規格「HUAWEI スーパーチャージ」。
高速充電の性能としては「Quick Charge 3.0」にも引けを取らないスピードですが、デメリットとしては、各ブランドから「Quick Charge 3.0」に対応した充電器が発売されているのに対して「HUAWEI スーパーチャージ」はHUAWEI製のスマホにしか搭載されないので、絶対数でどうしても少なくなってしまう為、サードパーティー製の充電器もあまり期待できません。
HUAWEIは20分の充電で、1日の使用が可能と公表していますが、これは使い方によって全く異なってきますので、参考程度にしておくべきですが、時間のない時に少しの充電でバッテリーが回復するのはとてもありがたい機能です。
新世代CPU Kirin960を初めて搭載したスマホ
フラッグシップモデルである「Mate 9」には、HUAWEIが独自に開発しているCPU(SoC)であるKirinの最新バージョン「Kirin 960」が初めて搭載されました。
以前の「Kirin 950」からCPUが18%、GPUが180%向上しています。
特に目を引くGPU(グラフィック性能)の大幅な向上で、以前は弱いとされてきた3Dの処理能力が大幅に改善されています。
高度な3D処理性能が必要な3Dゲームなどでも、スムーズな動きが期待できます。
最先端の学習機能によりユーザーの習慣を学習して、安定したパフォーマンスを発揮
HUAWEIの最先端の機械学習アルゴリズムにより、自動的にユーザーの習慣に合わせてアプリの優先順位を決定し、さらにCPU・RAM・ROMの優先順位づけをし、最適にリソースを管理してくれます。
また制御性能の向上により、タッチ操作に対する反応も速くなっています。
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)に対応
HUAWEIの「P9」「Honor 8」はDSDSには対応しておらず、実は「Mate 9」が初のDSDS対応のスマホになります。
DSDSは、3Gと4Gの同時待受ができるので、日本でも通話は無制限の大手SIMを使い、データはMVNOのSIMで料金を節約する使い方などで人気があります。
ただ、ここで注意すべき点があります。
ドコモのFOMA SIMは使用不可
ドコモのFOMA SIMで通話をして、データ通信はMVNOのSIMで節約したいと考えていた人は、「Mate 9」ではできません。
尚、auのSIMも使用できません。
4Gに対応しているのは片方のSIMスロットのみ
HUAWEIのWEBサイトでは「SIM 2」スロットは、3G(UMTS)と2G(GSM)しか記載されていません。
ですので、4Gによる高速通信は「SIM 1」スロットのみ有効になります。
デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)で2枚のSIMを同時に使用する際は、通話を利用するSIMカードを「SIM 2」スロットに挿し、データ通信を使用したいSIMカードを「SIM 1」スロットに挿入すれば問題なくDSDSを利用できます。
ただ、両方のSIMスロットにデータ通信のみのSIMを挿入して運用すると、「SIM 2」に挿入したSIMは、4Gを使用できないため3Gのスピードになってしまいますので注意してください。
「Mate 9」の格安SIM(MVNO)でのセット価格
DMMモバイル
SIMプラン | 一括 | 分割 |
通話SIM | 65,664円 → 53,784円 | なし |
データSIM | 65,664円 → 53,784円 | なし |
通常価格:65,664円
- 公式サイト
- DMMモバイル
楽天モバイル
SIMプラン | 一括 | 分割 |
通話SIM | 65,664円 ↓ 54,864円(期間限定/Web限定) |
2,736円 ↓ 2,286円×24回(期間限定/Web限定) |
データSIM | 65,664円 ↓ 60,264円(期間限定/Web限定) |
2,736円 ↓ 2,511円×24回(期間限定/Web限定) |
通常価格:65,664円
- 公式サイト
- 楽天モバイル
エキサイトモバイル(最安価格)
SIMプラン | 一括 | 分割 |
通話SIM | 65,664円 → 53,784円 | 2,241円 |
データSIM | 65,664円 → 53,784円 | 2,241円 |
通常価格:53,784円(11000円引き)
- 公式サイト
- エキサイトモバイル
イオンモバイル
一括払い | 60,800円 |
---|---|
分割払い | 2,736円(税込)×24回 |
- 公式サイト
- イオンモバイル
まとめ
HUAWEIが、またまたマンモス級の性能を持ったスマホを発売しました。しかも格安で。
最近は、HUAWEIやASUSなどの価格の安いスマホがメインだったブランドが、iPhoneにも全く見劣りしないハイスペックのスマホを発売し成功しています。
2017年もこの流れで、ハイスペックでありながら価格を抑えたコスパのいいスマホが多く発売されて、競争もさらに激化していくことでしょう。
その中でも、HUAWEIはモデル数も多く発売のスピード感も抜群なので、間違いなく来年はさらにいいモデルが多数発売されると思います。
最高級のスペックでデュアルレンズ搭載、価格は日本では6万円ほどで買えるので間違いなく人気スマホになりますね。
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